ACCE は民間の認定であり、国家資格ではありません。受検や認定によって仕事の受注を保証するものではありません。
どう採点しているか
隠して権威を作る商品ではありません。どの根拠が正しく、どれが古く、どれが的外れかまで、全部この画面に出します。
本サービスは合否を判定しません。出るのは能力軸ごとの3段階と、判断のズレの向きだけです。最終判定は評価する人が行います。
配点
1問あたり最大 6 点| 項目 | 配点 | 採り方 |
|---|---|---|
| 判定 | 2 | 不可/条件/可能 の3択。一致 2 点、隣の目盛りなら 1 点、真逆なら 0 点。3択は当てずっぽうでも当たるので、配点は小さく取っています。 |
| 根拠 | 3 | 最大 3 件まで選べます。正しい制約は +1、古くなった前提は −1、的外れは 0。合計は 0〜3 点。 |
| 代替案 | 1 | 正解で 1 点。判定が「条件」「不可」の設問だけにあります。 |
| 補足の記述 | — | 採点しません。語の一致で点を付けると、語を並べただけの回答が上位に来て、測っているものが壊れるためです。原文はそのまま結果に載せ、読む人の材料にします。 |
能力軸の重み
能力軸ごとに満点で割って100点換算し、下の重みで総合を出します3段階のしきい値は 明確 75 点以上/混在 45 点以上/それ未満は誤認。 ただしできると答えて外した設問を含む軸は、点が高くても「明確」にしません。 このしきい値は暫定で、判定の目安として置いています。
設問と模範
10 問主人公がずっと同じ顔のまま、3分の物語動画を1本お願いします。来週の展示会で流したいです。
動画制作 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正長い尺を一度に出すのではなく、短いカットに割って繋ぐ工程が要る
- 正同じ人物を出し続けると見た目が少しずつずれるので、参照を固定しても選別の人手が残る
- 正使えないカットが一定割合で出るため、必要本数より多めに生成する前提で見積もる
- 旧動画は音を持てないので、ナレーションや効果音は必ず別で作って後から合わせるしかない(初期の動画生成では正しかった。いまは音を同時に生成できる系統があり、「必ず別」は成り立たない)
- 外尺が3分を超えるかどうかで、生成にかかる料金の単価が段階的に変わる
- 外解像度を上げれば人物の同一性は保たれるので、まず最高画質で出せばよい
- 外実写の映像を1本参考に渡せば、そのまま同じ構図で3分ぶん複製できる
- ○15秒前後のカットに割り、絵コンテを先に固めて、必要本数の1.5倍を生成して選別する
- ×3分を一度に生成し、崩れた部分だけを後から描き直す
- ×解像度を最大にして1本で出し、書き出し設定で同一性を上げる
- ×納期を2週間に延ばせば、そのまま3分で出せるようになる
尺の長さと人物の一貫性は別の問題です。カットに割る・参照を固定する・捨てる前提で本数を積む、の3つを工程に落とせているかを見ています。音を別で作るしかないという前提は、いまは古いものになりました。
ポスターに、この日本語のコピーを指定のフォントで一字一句そのまま入れてください。
画像制作 満点 6 点 運営の判定 不可
- 正指定した書体をそのまま再現させることはできない
- 正一字一句の正確さが要る文字は、生成に任せず後工程で組む
- 正入稿物では誤字が事故に直結するため、文字を生成物のまま通す運用にしない
- 旧画像の中に文字らしい形を出すこと自体ができないので、文字が入った絵は作れない(初期の画像生成では正しかった。いまは読める文字が出ることは珍しくない。問題は『出るかどうか』ではなく『一字一句と書体を指定どおりにできるか』に移っている)
- 外英語なら正確に出るので、コピーを英訳してから入れれば解決する
- 外プロンプトに書体名を書けば、その書体で出力される
- 外生成した画像は解像度が足りないので、そもそも印刷には使えない
- ○背景と絵柄だけを生成し、コピーは後工程のデザインツールで組版して重ねる
- ×プロンプトを何度も書き換えて、正しく出るまで生成を繰り返す
- ×英語で出してから、日本語に画像編集で1文字ずつ置き換える
- ×文字の部分だけ解像度を上げて生成し直す
「文字が出せるか」ではなく「一字一句と書体を指定どおりにできるか」が論点です。生成に文字を任せない、が実務の答えで、ここを『工夫すれば出せる』と答えると入稿後の誤字を引き受けることになります。
生成した画像を、そのまま商品パッケージに使って大丈夫ですよね?
権利確認 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正使ったサービスの利用規約で商用の可否が決まるので、規約とその確認日を記録する
- 正既存の作品に似ていないか(依拠していないか)を別途見る必要がある
- 正パッケージには商標・意匠という別の権利があり、生成の可否とは切り離して調べる
- 旧生成物は誰のものにもならないので、他人が同じ絵を使っても止められないし、こちらも止められない(初期に広く言われていた粗い理解。実際は関与の度合いや各国の運用で扱いが分かれ、規約側で権利の所在を定めているサービスもある。『必ずこう』とは言えない)
- 外有料プランで生成した画像であれば、どの用途でも自由に使える
- 外画像を加工して元と見分けがつかなくすれば、権利の問題は消える
- 外国内で販売する商品であれば、海外のサービスの規約は適用されない
- ○使ったサービスと規約の版を確認日つきで記録し、パッケージ用に商標・意匠の調査を別途かける
- ×加工して元が分からないようにしてから使う
- ×有料プランに切り替えてから生成し直す
- ×生成物には権利が発生しないので、そのまま使ってよいと依頼主に伝える
「大丈夫ですよね?」に「大丈夫です」と返すのが一番危ない解答です。どのサービスのどの規約を、いつ時点で確認したか。パッケージなら商標・意匠という別の権利も見ること。ここが発注側の安心材料になります。
毎朝、競合10社の新着情報をまとめて社内チャットに自動投稿する仕組みを作ってください。全部自動でお願いします。
自動処理 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正認証が要る面や規約で取得を認めていない面があり、10社すべてを同じ方法では取れない
- 正取得に失敗した面を黙って0件として投稿しない作りにする(失敗を検知して知らせる)
- 正相手側の作りが変われば壊れるので、直す人と直す頻度を運用に織り込む
- 旧文章の要約は精度が足りないので、要約は人が書き直す前提でしか使えない(以前は妥当だった。いまの制約は要約の精度よりも、取得できるかどうかと、失敗に気づけるかどうかに移っている)
- 外実行する時刻を早朝にずらせば、取得できない面も取れるようになる
- 外10社という数が多すぎるので、3社に減らせば全自動で安定する
- 外投稿先を社内チャットではなくメールにすれば、取得の制約は関係なくなる
- ○取れた件数と失敗した面をログに残し、失敗したら通知を出して手動確認へ回す
- ×失敗した面は投稿から黙って外し、取れた分だけをまとめる
- ×実行を1日3回に増やして、どれかが成功することに賭ける
- ×全社ぶんを1つの要約にまとめて、細かい取得漏れが目立たないようにする
自動化の実力は「うまくいく日」ではなく「取れなかった日にどう振る舞うか」で決まります。失敗した面を黙って0件として投稿する仕組みは、動いているように見えて最も害があります。
うちの社長の声で、社内向けのナレーションを読ませてください。本人は忙しくて収録できません。
音声制作 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正本人の明示の同意が要る。社内向けであっても扱いは変わらない
- 正使うサービスが他人の声の複製を認めているか、規約を先に確認する
- 正どこまでの用途に使ってよいかを、期間と媒体まで決めておく
- 旧声を似せるには何時間もの収録データが要るので、忙しい本人からは現実的に取れない(以前は正しかった。いまは短い音声で似せられる系統があり、技術的な難易度は下がった。だからこそ制約が技術から同意へ移っている)
- 外社内向けであれば公開しないので、同意を取らなくても問題は起きない
- 外本人が役員であれば、会社が声の利用について決める権限を持つ
- 外音声を加工してピッチを変えれば、本人の声とは別物として扱える
- ○本人の同意と用途の範囲を書面で取り、取れないうちは汎用の合成音声で代替する
- ×社内限定なので、同意は事後に口頭で取れば足りる
- ×過去の社内動画の音声を素材にして、本人に知らせずに作る
- ×ピッチを少し変えて、本人の声と分からないようにして使う
技術で作れるようになったからこそ、制約は同意の側に移りました。社内利用でも、本人の明示の同意と、使うサービスがそれを認めているかの確認が要ります。「忙しいので代わりに」は同意の代わりになりません。
この商品写真を、まわりをぐるっと回り込むカメラワークの動画にしてください。ロゴは絶対に崩さないでください。
動画制作 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正1枚の画像から動きを作ること自体はできる
- 正ロゴや細い文字は動きの中で変形するため、そのまま保たれる保証はない
- 正崩れたカットを捨てる検品を工程に入れ、その分の本数と時間を見積もる
- 旧静止画から動かすことはできないので、動画は文章の指示だけから作るしかない(初期は文章からの生成が中心だった。いまは画像を起点に動かす使い方が一般的で、この前提は成り立たない)
- 外商品写真の背景を白にしておけば、ロゴの変形は起きなくなる
- 外回り込みは単純な動きなので、複雑な動きより崩れにくい
- 外生成のたびに同じ指示を使えば、毎回まったく同じ結果が返る
- ○崩れる前提で本数を積んで検品で選び、ロゴは後から合成で重ねる
- ×ロゴが崩れないように指示文へ「崩さないこと」と強く書く
- ×1本だけ生成して、崩れた部分は納品後に先方へ説明する
- ×背景を白に統一してから生成すれば崩れない
回り込みの動きは作れます。崩れるのはロゴと細い文字です。「崩れることを前提にした工程」を出せるかどうかが、外注先として任せられるかの分かれ目になります。
うちの社員の顔写真を使って、別の背景に立たせた広報用の画像を作ってください。
画像制作 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正本人の同意を先に取り、使う範囲・期間・媒体を決めておく
- 正生成・加工した画像であることを、用途に応じて示す必要がある
- 正退職後にどう扱うかまで決めておかないと、後から差し替えの手間が出る
- 旧特定の人物の顔を保ったまま別の背景に置くことは、技術的にまだできない(以前はうまくいかなかった。いまは実用になる水準で、論点は技術ではなく同意と表示の側にある)
- 外自社の社員であれば、業務で撮った写真は会社が自由に使える
- 外顔が小さく写っていれば、肖像の扱いは考えなくてよい
- 外広報用であれば、営利目的ではないので同意は不要である
- ○本人から用途と期間を明示した同意を取り、退職時の扱いも先に決めておく
- ×自社の社員なので同意は取らず、そのまま進める
- ×顔を少し加工して、本人と特定できないようにしてから使う
- ×社内報だけに使うと決めれば、同意は要らない
技術ではもう止まりません。止まるのは権利の側です。自社の社員であっても、肖像の利用範囲は本人の同意で決まります。技術的な可否だけを答えて同意に触れない解答が、実務では最も危険です。
納品物に生成AIを使ったことは、依頼主に言わなくてもバレませんよね?
権利確認 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正契約や発注時の取り決めに何が書かれているかで決まる
- 正媒体や業界によって扱いが違うため、先に確認しておくのが実務
- 正後から発覚したときの損失は、制作費より大きくなりうる
- 旧生成物かどうかは見れば分かるので、申告しなくても相手が判断できる(以前は見分けがついた。いまは見た目で判別できる前提を置けないので、『見れば分かる』を理由に申告を省く筋は通らない)
- 外検出する仕組みが普及していないので、実務上は申告しなくてよい
- 外最終的に人が手を入れていれば、生成物ではなくなるので申告は不要
- 外契約書に書かれていない事項は、報告する義務がない
- ○見積・仕様の段階で使用の範囲を書いて合意を取り、記録に残す
- ×聞かれたときだけ答えることにして、こちらからは言わない
- ×人が手を入れた工程を厚くして、生成物ではないという整理にする
- ×納品後に問題が出たら、そのとき説明する
「バレるか」ではなく「取り決めがあるか」で決まります。見た目で判別できる前提はもう置けないので、『見れば分かる』を根拠に省くこともできません。契約前に確認しておくのが実務です。
社内規程200ページを読ませて、社員の問い合わせに自動で回答させたいです。人手を完全になくしたいです。
自動処理 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正回答には根拠にした箇所を必ず添え、社員が原文を確認できるようにする
- 正労務・安全・報酬など、誤ると実害が出る領域は人の確認へ回す線引きを決める
- 正規程が改定されたときに、参照している中身も更新される運用を作る
- 旧一度に読める文章の量が少ないので、200ページはそもそも読ませられない(以前の主な制約だった。いまは長い文書を扱えるため、論点は『読ませられるか』から『誤った回答をどう止めるか』へ移っている)
- 外規程をすべて読ませてあるので、書かれていない事項も推測して答えてよい
- 外社内向けなので、回答が間違っていても会社の責任にはならない
- 外利用者を管理職に限れば、誤った回答による実害は起きない
- ○対象を限った範囲で始め、回答に根拠箇所を添え、それ以外は担当者へ引き継ぐ
- ×全範囲を対象にして、誤りが見つかったら都度直していく
- ×回答の語尾を「かもしれません」にして、責任を回避する
- ×利用を管理職だけに絞れば、そのまま全自動にできる
読ませること自体はもう制約ではありません。決めるべきは「どこまで自動でよいか」です。就業・安全・報酬に関わる問い合わせを自動回答に含めた設計は、便利さと引き換えに会社の責任を増やします。
いま流行っているあの曲みたいなBGMを作ってください。似ていれば似ているほどいいです。
音声制作 満点 6 点 運営の判定 条件
- 正雰囲気・テンポ・編成を寄せることはできる
- 正特定の曲そのものに近づけるほど、権利上の問題が現実になる
- 正どこまで寄せるかの線引きを、依頼主にその場で説明して合意する
- 旧曲として通して聴ける長さのものは作れないので、短いループしか用意できない(以前は正しかった。いまは通しで聴ける長さを作れるため、制約は長さではなく『どこまで似せてよいか』に移っている)
- 外コード進行は著作権の対象ではないので、まったく同じにしても問題ない
- 外生成したものであれば、既存曲に似ていても権利の問題は生じない
- 外参考曲を渡さずに口頭で説明すれば、似ても偶然として扱われる
- ○参考曲はテンポと編成の指標としてだけ使い、複数案を出して依頼主に選んでもらう
- ×できるだけ似せた1案を作り、問題があれば後で直す
- ×コード進行だけ同じにして、メロディを変える
- ×参考曲を渡さずに口頭で伝えて、似ても偶然という整理にする
「〜みたいな」は作れます。「あの曲そのもの」は作ってはいけません。この線をその場で依頼主に説明できるかが、外注先として任せられるかの分かれ目です。
異議のある方へ
採点に異議がある場合は、お問い合わせ先までご連絡ください。次の版の改訂で扱います。